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思考のムダを省き、より素早い行動・・・  人事見直し倶楽部通信  №3914

time 2020/11/12

思考のムダを省き、より素早い行動・・・  人事見直し倶楽部通信  №3914

みなさんこんにちは。下ちゃんです。令和2年11月12日木曜日です。

#目標管理 #人事評価 #テレワーク #マインドセット

こんな記事がありました。

世の中には、「考えすぎて動けない人」がいる一方、「考えすぎずに最適な行動を素早くとれる人」もいます。「いつも行動が早い」「判断が的確」「いいアイデアもすぐに出す」、そんな一流のビジネスパーソンになるにはどうすれば・・・・・

たとえば、オランダのラドバウド大学の心理学者ダイクスターハウスらが、中古車を使った2つの実験を行った話があります。

まず実験では4台の中古車を用意し、このうち1台だけが非常にお買い得な「当たり」の車があります。実験の参加者たちにそれぞれの車のスペックを説明し、果たして当たりの車を選べるかどうか、という実験をしたそうです。参加者を大きく、以下のように

  • よく考えて選ぶグループ

②選ぶための時間が少ない(制限時間が設定され、その前にパズルを解く課題をしてから決めなければいけない)グループ・・・・の2つに分けられました。

どちらのグループにも「燃費」「エンジン」など4つのカテゴリーについて車の説明をしました。

この結果、①「よく考えて選ぶグループ」のほとんどが「当たり」の車を選ぶことができ、②「選ぶための時間が少ないグループ」も半数以上が「当たり」を選ぶことができました。

次に、「説明する量」を変えたそうです。それぞれの車について説明するカテゴリーを増やし、より詳しい説明をしたのです。例えば、トランクの大きさやドリンクホルダーの数などについても伝えました。

この結果どうなったかというと、①「よく考えて選ぶグループ」の中で「当たり」を選んだ人は25%を切りました。そもそも「当たり」は4台中1台なので、当てずっぽうに選んだのと大差ないという結果になったと・・・・

ところが、②「選ぶための時間が少ないグループ」は60%の人が「当たり」を選ぶことができました。

「短時間で決めたグループの正解率が高い」という結果になりました。理由として、短時間で決めなくてはいけないグループは、時間がない分、情報に正しく優先順位をつけて、合理的に選択できたのではないかと考えられています。

何事も万全を期すことは重要なのですが、「時間さえあればいい選択はできる」「情報は多いほうがいい」とは限らないのです。

仕事のできる人というのは、無意識を上手に使っているのではないかと思います。優先順位をつけておき、細かいところには目を向けない。このような習慣が思考のムダを省き、より素早い行動につながっているのです。

 

MPE 経営人事教育システム

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