みなさんこんにちは。今日は、令和8年2月8日日曜日です。
『明るく挨し、心に芯を、運は信じて、縁を結び、目指すは遥か、大きな夢』 をモットーにしている
下ちゃんです。
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社会心理学者ロバート・B・チャルディーニは『影響力の武器』の中で、人間の意思決定を誤らせる要因のひとつとして「権威」を挙げている。
肩書、経験、実績──それらは本来、判断の質を高めるための“参考情報”であるはずなのに、時に私たちはそれを“免罪符”のように扱ってしまう。
「あの人が言っているから、きっと正しい」
「ベテランがそう言うなら、従っておこう」
こうした空気が組織に流れ始めると、個人なら決してしないような誤った意思決定が、集団の名のもとに平然と行われてしまう。
そして何より怖いのは、本人たちがその危うさに気づきにくいことだ。
特定の意思決定者が常に判断を下すことに慣れすぎると、周囲のメンバーは次第に情報を出さなくなる。
「どうせ決めるのはあの人だし」「反対しても変わらないし」そんな諦めが静かに広がる。
すると、意思決定者は本来必要な情報を受け取らないまま判断を下すことになる。
これは、地図の一部が欠けたまま航海に出るようなものだ。
どれだけ経験豊富な船長でも、見えない岩礁には気づけない。
さらに厄介なのは、誰も意見を言わない状況が続くと、意思決定者自身の思考も浅くなっていくことだ。反論や異論がない環境は、一見スムーズだが、実は思考の筋力を奪っていく。
では、どうすればこの権威の落とし穴を避けられるのか。
鍵になるのは、議論の場を“仕組みとして”組織に埋め込むことだ。
・フラットに意見を出し合う場
・メンバーが意思決定者に提案できる場
・少数意見を拾い上げる仕組み
これらは、単なる会議の形式ではなく、組織の“免疫システム”のようなものだ。
異論や補足情報が自然に出てくる環境は、意思決定の質を守るワクチンになる。
権威そのものが悪いわけではない。
経験や知識は、組織にとって大切な資源だ。
ただし、それが“絶対視”された瞬間に、組織はゆっくりと盲目になっていく。
大切なのは、権威に従うのではなく、権威を“活かす”ことだ。
そのためには、メンバーが情報を出し、意見を言い、議論が自然に生まれる環境が欠かせない。
「あの人が言っているから」ではなく、「みんなで考えたから、これでいこう」と言える組織へ。
その変化は、仕組みづくりという小さな一歩から始まる。

