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若き風 ウェールズ越えて 道拓く・・・  人事見直し倶楽部通信  №5610

time 2025/07/06

若き風 ウェールズ越えて 道拓く・・・  人事見直し倶楽部通信  №5610

みなさんこんにちは。下ちゃんです。令和7年7月6日日曜日です。

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2025年7月、静かに、しかし確かに歴史が動いた。日本ラグビー代表が、12年ぶりにウェールズ代表を破ったのだ。スコア以上に重みを持つこの勝利は、単なるスポーツの結果ではない。これは、積み重ねた歳月と、信じ続けた意志の証明である。

2015年の南アフリカ戦で世界を驚かせた「ブライトンの奇跡」から10年。日本ラグビーは「一発屋」ではないことを証明し続けてきた。だが、欧州列強との壁は依然として高く、特にウェールズには長らく勝てなかった。前回の勝利は2013年。以来、幾度となく挑み、退けられてきた。

今回の勝利は、単なるリベンジではない。選手層の厚み、戦術の成熟、そして「日本らしさ」を貫いたプレースタイルが、ついに実を結んだ瞬間だった。

日本ラグビーの進化は、型を守るだけでなく、型を破る勇気にも支えられている。スクラムやラインアウトといった伝統的な局面での粘り強さに加え、テンポの速い展開力、そして何より「諦めない心」が、今回の勝利を呼び込んだ。

特筆すべきは、後半残り10分での逆転トライ。あの場面で冷静にパスを回し、スペースを見つけ、走り切った若きウィングの姿に、日本ラグビーの未来が重なった。

この勝利は、単なる一勝ではない。日本が「世界と対等に戦える」ことを、改めて証明した瞬間だ。ラグビーという競技の中で、日本はもはや「チャレンジャー」ではない。自らのスタイルを持ち、世界に影響を与える「プレーヤー」としての地位を確立しつつある。

試合終了の笛が鳴った瞬間、選手たちの目に浮かんだ涙は、歓喜だけではなかっただろう。悔しさ、努力、葛藤、そして希望。そのすべてが詰まった12年だった。

この勝利は、未来への序章にすぎない。だが、確かに言えることがある。日本ラグビーは、もう「奇跡」を必要としない。自らの力で、歴史を塗り替えるチームになったのだ。

 

さて話は変わって、

「選択と集中」が経営を強くする理由

経営の世界ではよく、「選択と集中」が重要だと言われます。

たとえば、「ここなら勝てる」という分野を見極め、そこにヒト・モノ・カネ・情報といった経営資源の80%を注ぎ込む。そして残りの20%を、他の分野にバランスよく配分する。そんな戦略が推奨されるのです。

なぜか・・・それは、あらゆる分野に力を分散しても、突出した強みを築くことができないからです。

どの分野も“そこそこ”では、いずれ競合に飲み込まれてしまうのは目に見えています。

だからこそ、「ここなら勝てる」「ライバルが少ない」といった分野を選び、そこに経営資源を集中させる。そうすることで、独自性の高い、際立った経営を実現できるのです。

結局のところ、これは「能力の集中と分散」の問題です。

ビジネスに必要な能力を慎重に見極め、達人や強豪がひしめく分野では無理に戦わず、競争の少ない領域で独り勝ちを狙う。理にかなった戦略ですよね。

……とはいえ、頭ではわかっていても、実行するのはなかなか難しいものです。

そんなとき、ふと思い出すのが『孫子』の一節です。

「我専まりて一と為り、敵分かれて十と為らば、是十を以て其の一を攻むるなり。」

 

こちらが一点に集中し、敵が十に分散していれば、十の力でその一を攻めることができる。

この言葉が示すのは、まさに「集中の力」の本質です。

分散した力では、集中した一点に勝てない。だからこそ、経営においても「選択と集中」が不可欠なのです。

 

MPE 経営人事教育システム

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